大津は古くから上井手川の恩恵を受けて水車を利用した産業が発達した町。
創業百余年の歴史がある中村製粉の始まりも、水車を動力とし製粉・精米を営む工場でした。
時代の発達とともに水車動力から機械化が進み、オートメーション化に変更。
今も大津銘菓「銅銭糖」の原料である落雁粉の製造をメインに、上用粉・生粉・だんごの粉など多くの商品づくりを手掛けます。
近年では長年の製粉技術を活かし、4代目 中村和弘社長によりグルテンフリーの「デコレーションだんご」や「ハイブリッド米粉」「野菜パウダー」など斬新な商品を開発、注目を集めています。
大津の歴史を育む 落雁粉
中村製粉の歴史は 銅銭糖の歴史と重なります。
銅銭糖は、安政時代 銅銭をヒントに「浪花屋本店」から生まれたお菓子。筒状の落雁の中に餡が入った素朴さは、落雁粉の良し悪しが銅銭糖の仕上がりを左右します。
中村製粉の落雁粉は、熊本県産もち米を水洗いした後、焙煎機で乾かします。一般的に熱風乾燥が用いられる中、昔ながらの釜を使ってじっくり焙煎することで香ばしい豊かな風味が生まれます。
平成28年熊本地震にも耐えた焙煎機は中村製粉の宝です。
平成終盤の頃、従来のタイプに加え、きんかん銅銭糖など新しい銅銭糖が誕生しました。落雁粉はもとより、餡や落雁に混ぜ込む乾燥金柑の粉末も中村製粉で製造しています。伝統的な落雁粉に、最新技術で作る食物パウダーが銅銭糖の新しい歴史を作ります。
きんかん銅銭糖は、金柑生産者の「タカハマ農園」と「中村製粉」「浪花屋本店」が三位一体となって完成したコラボ商品です。
大津銘菓 銅銭糖の浪花屋本店
安政時代に浪花屋本店から生まれた銅銭糖は大津を代表するお菓子です。
賞味期限が短い理由は、柔らかさの証です。
絶妙な程よい甘さ タカハマ農園の金柑
タカハマ農園は、さつまいも・金柑の他に、太秋柿やマスカットなど様々なフルーツが収穫体験できる果物作りのスペシャリストです。 きんかん銅銭糖には タカハマ農園の金柑が欠かせません。
米粉の進化 デコレーションだんご
中村社長の食に対する思いが米粉を進化させます。
子ども達に五感で感じる食材をという想いで開発された 「デコレーションだんご」 。中村製粉の米粉と野菜パウダーからできた商品です。
目で感じて、手で感じて、匂いを感じて、味と食感を知る
まるで食べる粘土。 食育にもバッチリのお団子です。
添加物を使わず素材そのものの自然な色を活かしたグルテンフリーのだんごの粉。ボウルにデコレーションだんごと水を加えながら捏ねていき、好きな形を作ります。数色使えばキャラクターの顔も!
野菜嫌いのお子さまも、楽しみながら 一緒に作って一緒に食べれば笑顔があふれます。着色料ではない野菜本来の色と香りは子どもだけでなく、介護食としても可能性が広がります。
一般社団法人
日本幼児食協会
推奨商品
九州バイオクラスター協議会
「九州健康おやつプロジェクト」商品
更に進化するハイブリッド米粉
こちらも県産米粉と県産野菜を融合した made in Kumamoto の安心安全な米粉。
8種類(ビーツ、ほうれん草、しょうが、黒にんじん、にんじん、ごぼう、紫いも、かぼちゃ)の野菜パウダーがあり、お菓子や料理に使うと簡単に色付け・風味付けができます。
野菜パウダーは、中村製粉の「クリーンルーム」で乾燥野菜を微粉砕に仕上げます。粒子がかなり細かいので、 消化吸収も良く舌触りもなめらか。
からあげの衣に使うとカリっとした食感、シフォンケーキに使えばもちもち感がおいしさのレベルを上げ、同時に野菜の栄養も摂取できる優れもの米粉です。
企業情報
高速度粉砕機の導入で180メッシュから200メッシュの微粉末の生産も行え、小ロットの対応も可能。海外にも展開中で新たな食文化が生まれます。
中村製粉のロゴマークは 創業当初より 「清正印」
肥後熊本藩初代藩主 加藤清正公による治水利水事業がもたらした産業発展への感謝の念が力強いロゴマークに表れています。 想いとともに代々受け継がれている大切なロゴマークです。
会社名 | 合資会社 中村製粉 |
TEL | 096-293-3173 |
FAX | 096-293-2068 |
住所 | 〒869-1234 熊本県菊池郡大津町引水605-1 |
営業時間 | 平日8:00~17:00 |
定休日 | 土・日 |
URL | https://sites.google.com/site/nakamuraflour |